古今妖怪図鑑

妖怪しか描かず、妖怪を哲学する、妖怪画家のブログ。妖怪しか描きませんし、妖怪の事しか書きません。

2020-04-30から1日間の記事一覧

#036 一つ目坊

一つ目坊 ネーミング的には「目一つ坊」とほぼ同類であるが、その成り立ちに大きな違いがあるので描くことにした。姿も全く別物だ。 どんな妖怪かは謎である。 取り付く島もないが謎である。 最近はネットでもマナーがとやかくいわれています。趣味の世界で…

#061 手目坊主 てめぼうず

手目坊主 座頭の姿をしているが、その両手に目がついている偽物の盲人の妖怪。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』でもほとんど同じ姿で「手目(てのめ)」と紹介されている。最近の研究本が軒並み指摘している通り「手目」とは賭博の世界でいう「いかさま」のことで…

#060 窮奇 かまいたち

窮奇 有名な妖怪。下手をしたら妖怪を何も知らなくてもかまいたちの名前だけは知っている人も多いのではないか。 風が強いなと思っていると皮膚が裂けている。痛みを伴わないので気付かずにいると、おびただしい出血でそれと気付く…そういう怪異を指している…

#059 海座頭 うみざとう

海座頭 海坊主の類か。座頭のような姿で波の上に姿を現す様が、鳥山石燕の「画図百鬼夜行」にも描かれている。 ザトウクジラ、というクジラがいる。標準的な個体では体長約13mと中型だが、南半球では最大級で体長19mほどのものもいる。全長の3分の1に達する…

#058 山あらし

山あらし 野生動物である本物の「ヤマアラシ」とは、似ているような似ていないような。どこかである程度は本物の情報も入っているような気がする。本物の姿を見た人間が言葉でそれを他人に伝え、その他人がまた別の他人に言葉で伝え、…と言う事が何度も続き…