2022-01-01から1年間の記事一覧
寝ている人の枕を、足元の方やあさっての方に転がしてしまう妖怪。そんな事しかしない、とは思えない程の仰々しい姿をしている。 鳥山石燕が描いた妖怪のうち、その姿が市民権を得なかった数少ない一例。何故かと言うと、画図百鬼夜行に掲載された絵が、薄す…
木のてっぺんから釣瓶のようなもので人を引っ張りあげ、食ってしまう妖怪。最後に犠牲者の首を落とすとか、いやいや落ちてくる首が妖怪で、その首は大きくて、落ちるなり大越でゲラゲラ笑い出すとか、とにかく形の定まらない妖怪だ。誰かが書いていたつるべ…
前から三大怪談を絵にしようと思っていた。 一枚ずつ描こうかと思って居たのだが、思いつきでまとめてしまった。・お岩さん。有名すぎるアイコン、「提灯お岩」を自分風にデザインした。江戸時代、鶴屋南北の歌舞伎や三遊亭圓朝の落語「東海道四谷怪談」で有…
あるお金持ちがなくなり、遺族はお葬式の為にお寺に連絡した。 やって来た僧侶は早速式の準備やら手続きやらを始めたが、途中で戒名の話になった。僧侶は三つの戒名を示し、それぞれ90万、60万、30万円だ、とお布施の額を提示した。 遺族たちは実利主義者だ…
大昔からペン画も描いている。むしろこちらの方が現在は市民権を得ている。とんでもない妖怪を「創作」してしまった人が居る。その人の事は置いておいて、とんでもない妖怪の方を話そう。 まず名前からしてスゴい。伝説っぽくしようとか、日本の風土を感じさ…